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2007年の9月から書き始めたこのコラムも、今回で1年になります。

この1年間、つたない私の文章を読んでくださったみなさま、ありがとうございます。

このコラムの連載を始めたのは、前任者(カモメ通信?自然を想うエッセイ)の
kamome君が転勤してしまい、愛読していたこのコーナーはどうなるのかと
思っていたその半年後、ふとしたきっかけで宮古島オンラインの
管理人・longbeachさんと知り合い、立ち話をしたのがきっかけでした。

理系畑で育ってきた私。
若い頃に本を読んで来なかったし、国語の勉強をした記憶もほとんどなし。

今思えばよくそんな人に任せたなあと思います。
確か、面白そうな人はカンで分かるとかなんとか言ってました(笑)。

テーマは自由で最低半年、1年書いたらエライと言われ、
とりあえず1年を目標に月三回書いてきました。
支えてくださったのは、コメントを書いてくださる方々、最初は数十人、それが
現在1日約400人の読者のみな様、実は読んでくれている家族や友人、
そしてたまにだけ感想を言って下さるlongbeachさん。

本当にありがとうございます。

宮古島での私の暮らし、空気感をお伝えすることが出来たでしょうか?



文章を書くということ、それも同じテーマで継続して書くということは、
私に多くの気づきを与えてくれたと思います。

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Posted by: shimayome
先週末のお盆&旧盆は、いかがお過ごしでしたか?

残念ながら私が生まれ育った家庭では、お盆と言っても
本家に出向くわけでもなく、特に何かをしたという記憶がありません。
実は親は何かしていたのに私が全く気に留めていなかっただけかも知れません。

そんな私でも、宮古島で暮らしているとこの期間を意識するようになりました。
お盆は、そのぐらい存在感のある一大イベントなのです。
正月よりお盆、だそうです。

まずスーパーが信じられないくらい混む(笑)。
あ、お盆なんだと気づく瞬間です。
みなさんご先祖様を迎えるための準備をしているんですよね。


宮古のお盆てどんな風にするの?と地元青年に聞いたところ、
当たり前だろ?と言わんばかりに一言、
「別に特別なことはしないよ、ご先祖様を迎えてみんなで楽しく過ごすだけ」。

いやいやそれが私にとっては当たり前じゃないんだって。
もっと詳しく教えてもらうことにしました。




まずお盆の初日(迎え日)は、本家にごちそうを用意し、
玄関から線香を持って、「さあ迷うことなく帰って来てねー」と
家の中にご先祖様を誘導して迎え入れるそうです。

そもそもそんなことをしたことがない私が
「え、玄関から誘導?そんな小芝居みたいなことをするわけ?」と聞くと、

「芝居じゃなくて、そうやってご先祖様を家に迎えるんだよ」と言いきります。

そして家で待っているみんなと楽しく時を過ごしてもらうんだと。
なんてあったかいんだろう・・・と感動。

二日目の中日(なかび)には、
引き続き集まった親戚や友人達と飲んだり食べたりして過ごすそうです。

一番のビッグイベントは最終日(送り日)。
ほとんどの会社が午後から半休になり、夜の飲食店の多くは店を閉めます。

この日はさらに沢山の人たちが集まって楽しく時間を過ごした後、
12時になると「あっちで好きなもの買ってねー」とウチカビ(天国のお金)を
燃やし、お供え物と一緒に玄関に出して見送るそうです。

昔はその時にロケット花火をとばして誘導?したと彼は言います。

お見送りまで徹底した歓迎ぶり。
ここまでしてもらったらご先祖様達もさぞ満足して帰られる事でしょうと、
やけに感心させられたのでした。


用意するお供え物一つ一つにもちゃんと意味があるそうで、
例えばサトウキビは、ご先祖様が杖に使ったりお土産を吊して運ぶためだとか。
至れり尽くせりだなあ?。

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Category: 自然
Posted by: shimayome
私の家にはシークァーサーの木があります。

最初っから庭にあったのですが、
どうも葉っぱが柑橘系のにおいだなとは思いつつも何の木かは特に気にせず、
かわいく刈りそろえて観賞用で楽しんでいました。

ところがある年地元の人に、これがシークァーサーだと教えられ、
「見た目を良くしようと刈り取らないで、枝をのびのび育てないと実が付かないよ」
と、まるで子育てのようで思わず納得のアドヴァイスをいただいたのです。

こういう時の地元の人のアドヴァイスほど正しいものはないので、
早速はりきって放っておきました。

その2年後、シークァーサーの実が2つなりました。
家の前で小躍りしてると近所の人が通りかかったので、
あまりのうれしさに一つぶお裾分けすると、10分後
「シークァーサーのお返し」と、マンゴーを持ってきてくれました。
ワオ。

その翌年は1つ実がなっていたのに気づかなかったらしく、
ある日黄色くなったシークァーサーを発見。
そういうものを初めて見たので、料理屋さんに持っていって使い道を聞くと、
「食べたら?」と。
ミカンのように皮をむき、小さなその実を4人で分けて食べました。
意外なことに、さわやかな甘さ。


そして今年・・・ついにきました!
豊作です!!!


これを見た隣んちのおじいが、
「一度こうなったら次からは毎年実がつくよぉ」と言っています。
こういう時のおじいの発言は、正しいにちがいないのです。

やったね!

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