先日まで、とあるタイ古式セラピストの方が2週間来島されていて、Shantiにてマッサージのワークショップを開催しました。


この方の教えの中でポイントになってくる事は、「自分が力を抜く」ということ。
これが当たり前のようで、心からそうするのは結構むずかしい。

その力というのは、押すという力だけではありません。
ゆるめたいと思ったら、ゆるめようとする心の力まで抜く。

そこになにかしらの力があると相手は無意識にでも力で押し返してくるものなので、深いところに届くことが出来ません。

それ以上を力で押そうとしたら、相手は痛み感じ、閉ざしてしまいます。
それは無理矢理ドアを押し開けようとしているようなもの。

じゃあどうするか。
なじませて、力を抜き、感じる。

するとどうでしょう、こちらは力を入れていないのに、相手の深いところに届くのです。
しかも、心地よい刺激で。

その時に初めて、相手は自分を「ゆる」し、受け入れてくれる。
そこで初めて「ゆる」みが起こる。 

そして、滞っていたものが、流れ始める。

不思議ですが、そういうことが起こります。

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これ、マッサージの話なんですけど、全く人間関係の話のようだと思いませんか?




分かって欲しい気持ちが 無駄にくちびる 動かしていた
言葉の数だけじゃ 心通うはずないのに
(UA/HORIZON)



癒そうとすると、その力が邪魔をして届かない。
癒されようとすると、その力が邪魔をして受け取れない。

だから、無駄な力を抜き、耳を澄ます。

すると癒しが「起こる」。

う〜ん禅みたいな話ですね。


結局色んな事が自分の意図とは無関係に、そのタイミングで「起こる」んだなぁと思います。

だから、得ようとする力も、与えようとする力も、抜く。
ただ出会い、ただ味わう。
人とも、物事とも、自分自身とも。

実はそこには、わたしもあなたもない、ということに気付いていく・・・。
そもそもひとつなんだから。


いつも気付かないところに力が入ってしまうけど、こんな風に生きていきたいなぁ。