03/30: 個性と個性でいい感じ
「茶音間のカレーが一番おいしい」(ワタシ比)!
はい、そうなんです。
宮古島にはそんな素敵なお店があるんですよ〜!
天気がいい日は、エメラルドグリーンの大浦湾を見ながら北へドライブ。
サトウキビ畑と民家しかないその地域は、「まなつ(間那津)」っていう地名なんですよ。
そんな風の中にさりげな〜く一体化している三角屋根のかわいいお店が、
ワタシの大好物店、「まなつのスパイスカフェ・茶音間(ちゃのま)」です。
私はいつも、遠くに海の見える外の席に座るのですが、ヤシとかハイビスカスに囲まれて、素朴であったかくて、ついごろっと昼寝しちゃいたくなる感じがいいんですよ〜。
店主・元ちゃんが、どんな人かというと・・・
一言でいって「カレー馬鹿」(笑)。
実はインドでもしばらく一緒にいたんですが、小汚い庶民派のお店から、雑誌に載っているような有名店まで回りまわっては、お店の人と仲良くなって厨房を見せてもらったりなんていう日々・・・(コチラ参照)。
インドカレーは、醤油やナンプラーなどの調味料とか出汁を使わないで、食材と香辛料のみで作るスパイスカレーで、そこに無限の可能性を感じるんですって。
ほえ〜勉強になりました。
その一途な情熱が、穏やかな空間にスパイスを利かせてるんですね。
さてさて、そんな茶音間の元ちゃんが、新しい分野に挑戦しました。
なんと日本初、ピンザ(宮古方言・ヤギ)のレトルトカレー!
おお〜。
ヤギと言われて連想するものは、ヤギ汁・・・クセが強いことで有名だけど、あえてそこに。
実は元ちゃん、ヤギ肉が大好きだそう。
「くせ者というレッテルをはがすのは俺だ!」と思ったそうです(笑)。
準備期間、2年。
入手の難しい、大量のヤギの赤身を求めて、宮古はもちろん、多良間や沖縄本島を回るところから始めました。
ヤギの臭みを「消す」のではなく「生かす」方向に香辛料を研究。
ですが、それをレトルトにするとなると、今までやって来たやり方とは全く違うということが判明しました。
香辛料の風味・・・肉の食感・・・大事なものが高熱処理で損なわれてしまうのです。
レトルト味になってしまうのです。
そこでめげるどころか、「自分が食べたくなるようなレトルトカレーを作る!」と、なお気合いが入った元ちゃん。
試作を重ねながら、レトルトとスパイスの間で試行錯誤を繰り返しました。
こうして生まれた「ピンザカレー」。
中身もこだわりですが、パッケージも圧巻!
ヤギがスパイスで煮込まれてる(笑)!
実はこれ、宮古島で活躍する二人のアーティスト、DESIGN MATCH と 52 TATTOO とのコラボ作品なんですよ。
さすがですね〜!
ヤギや香辛料、カレー馬鹿にグラフィックデザイナー、そしてタトゥーアーティスト・・・アクもクセもある個性派揃いが一つの鍋でいい味出してる!
それぞれがいい仕事してますね!
「個性が個性を生かす」って素敵だな〜って思いました。
ピンザカレーは4月上旬から、茶音間、デザインマッチなどで販売開始予定。
まずは同じ宮古つながりで、岩手県宮古市に支援物資で送られるそうです。
通販も準備中。
ちなみにスタッフ募集中(長期・短期/社宅あります♪)。
詳しくはホームページをご覧下さい。
そんな茶音間で、ホッとひといき。
wrote: