02/10: ある日の出会い
それは一体、どんな人だと思いますか?
うちのドアをコンコンと控えめにノックしたその方はなんと・・・絵描きさんでした。
「あのー、私、絵を描く者なんですけど、
おうちがとっても素敵なもんですから、描かせていただけないでしょうか?」
朝から昼寝をしていた私は、色んな道具を抱えて目の前でニコニコしているその女性を見て、完全に目が点になっていたと思います。
フッと我に返ると、なんて素敵なお申し出。
是非是非どうぞと答えました。
するとお礼にと、作品のポストカードを下さったのですが、これがまたとっても素敵。
是非、うちの絵もいつか下さいと、厚かましくお願いしちゃいました。
それから3時間以上、こんな感じでうちの絵を描いていましたよ。
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この不思議な出来事がなんだか嬉しくて、私も楽しくなってきました。
お近づきになりたいな?と、早速お湯を沸かしてハーブティーを入れ、黒糖とハイビスカスを添えて偵察に行っちゃいました。
その時点での作品はこんな感じ。
う?ん、塀の向こうにあるハイビスカスをいきなり手前に持ってくるなんて、さすが!
絵の事なんて全然分からないけど、感激。
それはそれは穏やかな口調でお話しされるおっとりした方だったんですが、下書きもしないでペンで一気に力強い線を描いていました。
そのギャップがまたなんともいい感じで。
歩いていてたまたま私の家が目に入ったと・・・ きっと直感を大事にされている方なんだろうな?。
そんな方に選んでいただいて、なんだか名誉な気分。
最終的には、こんな感じでした?。
おおお??!なんて素敵なおうち!!
ってこれ、私の家かぁ??へぇぇ???。
そしてこれに人物を入れたいんだと、私をスケッチ。
モデルって緊張?!!どこ見て良いか分からないですね!!
色はご自宅に戻られてから入れるんだそうです。
とっても楽しみです。
何度か偵察を繰り返すうちに少しずつうちとけて、別れ際には、その方の92歳になるお母様が作ったという小物までいただいてしまいました。
なんて温かい交流なんでしょう。
あー私、宮古島のこの家で暮らしていて良かったなぁ?と改めて思った1日でした。
人と人が出会うって、不思議ですね。
この日はさらなる縁が重なって、不思議三昧でした。
出会いって、どっかとどっかの独立した回路がピピピって接触するみたいなイメージ。
ついさっきまで私の道を歩いてきた私と、その人の道を歩いてきた誰かが、その日なぜか交差点でバッタリ・・・おもしろーい!!!!!
その後で縁が続くかどうかはその時々だけど、
でも、さっきまで歩いてた道とは、気づかないくらいほんのちょっぴり何かが違った道を、いつの間にか歩いてるんだろうな、お互い。
出会いとは本当に「有り難い」ものですね。
今これを読んでくださっているあなたとの出会いにも、感謝。
ありがとうございます。
(ポストカードの裏に載っていた、その方のサイト「すみれ色の絵具」)
追記:作品が仕上がったと連絡がありました(コチラ)。
わお!ステキ!嬉しい!ありがとうございます! 2月17日
wrote:
がっかりさせられるのも人だけど、
あったかい気持ちをくれるのも人だね。
この文章に出会えたことに、こちらからも、感謝。