宮古島の一大イベントといえば、トライアスロン。

スイム3km、バイク155km、ラン42.195kmという過酷な自分との戦いに、
今年も1500人の参加者が集結しております!


選手もさながら多くの一般市民が、
仕事やボランティアなど様々な形でこのイベントに参加しています。

サーファーやダイバーはスイムの会場で安全管理と救助。
船を持っている人は船を出します。
この長いコース間のいたる所で交通整備をしている人が居ます。
エイドステーションで飲み物を渡す人、マッサージをする高校生。

それに道で応援している人たちも沢山。
宴会しながら応援する人、機材も運んでバンド演奏で盛り上げる人、
琉球太鼓に三線、移動しながらひたすら応援する人、
灯りのないキビ畑で、懐中電灯で照らしながら応援する近所の人たち・・・。

まさに、島を上げての一大イベント!


実はこの私も、例外なくこのイベントに参加しています。
私は、前夜祭(金)、後夜祭(月)の会場で、Tシャツの売り子をしています。
今年でかれこれ5年目。

この仕事の楽しみが、普段会うことのない、色んな人たちとの交流です。






老若男女、国籍多様。
アスリートやその家族、地元の人たちで会場がにぎわいます。

それぞれがそれぞれのストーリーを持っていて、
その大事な数日間の一部をお手伝いするようで、楽しいです。



「お父さん、来年も出る?だったら来年用にひとつ大きいサイズにする。」



毎年やっていると顔見知りも出来てきて、
今年はあの人に会えるかな?なんていう期待もあります。

毎回の記念にとTシャツを買いに来て下さる宮本さん。
今年は息子へのお土産が、自分と同じサイズになりました。
一生懸命トレーニングを重ねるお父さんを見ながら、育って居るんですね。
「そのうち一緒に参加するかも知れないですね」なんて話したり。

色違いで同じシリーズを揃えてくる女の子仲良し5人組。
今年はまず一人が先に来てくれ、
後の4人は後日到着するという報告を受けました。
「後夜祭には多色揃えて待ってますね?!」



「ゴールしてからじゃないと嫌なんで、月曜日に買いに来ます。」
と毎回言うのは、今年で4回目の乗附さん。


そんな心配をしながら結局月曜日には、
レース中の写真(会場で販売している)も見せて報告してくれ、
記念のポロシャツを手にします。


抽選にはずれてしまった1年目、どうしてもこの大会に出場したいという
熱い思いを手紙に託し、実行委員会に送ったそうです。
その成果あってか、補充で選ばれ、見事完走。
それ以来のおつきあいです。

「来年は恋人用、そのうち子供用も見に来てくださいね?」
なんて言ったりしています。





物販テントは毎年抽選で場所が入れ替わる上、Tシャツ屋は他にもあるのに、何人かの方が、こうしてわざわざ顔を見せに来てくれるのが何より嬉しいのです。

日々のトレーニングを重ね、はるばる宮古島までやって来て
過酷なレースに臨むみなさん、それを支える応援団。

その数日間の記念に選ぶ、1枚のTシャツ。
一期一会といいますが、本当にそうだなって感じます。


前夜祭で買ってくれたTシャツを家族で着て一緒にゴールしましたって、
後夜祭で写真を見せにわざわざ来てくれるお客様。
一緒に選んだ甲斐があり、感動もひとしお。


その人たちの大事な1ページに携わる、大事な脇役として、
自分も関わっていけたらなぁと思いながら、毎年参加しています。