ポストカードアート展、ぴん座 -PINZA- が開催された(ギャラリーうえすやー)。


やるのは知っていたけど、いつからだったかすっかり忘れていた私。
たまたま映画館を出たら、同じ通りのギャラリーでやっていたのでふらっと入った。

これ、しばらく前の宮古島だったら、あり得ないシチュエーション。
映画観て、ふらっとギャラリー。
最高です。


館内には、宮古島在住のアーティスト達の、心のこもった作品(写真・
イラスト・手描き・毛筆・手漉き紙など)が、所狭しと並べられていたほか、
カフェスペースも併設。
参加アーティストのポストカードや切手の販売、そこから投函できる
手作りのポストまで設置されていて、お茶を飲みながら誰かのことを
思って手紙を書くという、ゆとりを与えてくれる会場だった。


1枚1枚手書きのカード。
どれも世界にたった1枚しかない。


多良間島の木から作られた手漉き紙。
この線と柄はプリントではなく、
多良間花(多良間村花のべに花)がそのまま漉かれている。

クバのうちわ葉書。
これで暑中見舞い送ったらいいかも!


主催のhemlenさんは、大のポストカード好き。

電子メールさえあれば、瞬時に連絡が取れる今、
手紙のやり取りをする温かさを思い出してもらおうと、この展示を企画したという。

手紙を書く楽しさ。
届くまでのドキドキ感。
届いた時の嬉しさ。
返事を書く喜び。

そんな味わいを思い出してもらいたかったそうだ。

また、宮古島に潜伏している様々なジャンルのアーティストを発掘して
一堂に会することで、アーティスト同士の交流や触発の場をつくり、
宮古島をアートの側面から応援したいとのこと。

まさにその思いが形になったような会場だった。


で、

私も一筆したためてみた。
ちょうどその日、誕生日だった知人へ。

会場には、来場者が見られるように、投函前のサンプルのポストカードが
おかれているコーナーがあり、そこに忍ばせておいた。

実はその日、後でその相手に会ったのだが、あえて何も知らない振りをして、

「ポストカード展行きました?是非行ってください。」
ととぼけておいた。



いつ見てくれるかな?
ドキドキ。

なんだかとっても楽しいひと時だった。



ゆとり、これとっても大事だと思う。

ゆとりがあると小さなことも楽しめるし、優しくなれる。

ゆとりを持って、心を込める。
その余韻、気持ちよさを味わうことが、自分にとって素敵な栄養になるのだとしたら、ごはんを食べるのと同じくらい大事だと思う。
それが財産になるのなら、仕事をするのと同じくらい大事だと思う。

1分1秒を無駄なく過ごそうと忙しくしている時代の中で、
そんな時間も自分にとって必要であると思ったら、それは無駄な時間などでは
決してないから、積極的に取り入れていけるんじゃないかな・・・



そう思いながら、朝からボケーッとしている。





ポストカードアート展、ぴん座 -PINZA- :HPはコチラ