昔人々が地下水を汲んでいた洞窟に行って来ました。

縦穴の中に作られた階段を下りて行くのですが、中はひんやりして、地上からの光がこぼれています。
静かで厳粛。
水が大地からの恵みであることを思い出させてくれ、祈りに近い感謝の気持ちが湧きました。

この長い階段を歩いて水を運んでいたなんて、どんなに昔の人は水を大切にしていたことでしょう。

奥の方の暗闇の中に、地下水が湧く所がありました。
透明で、優しい水。
小さなエビが泳いでいます。

地上からの光を鏡で反射させると水面に光が揺れ、どこまでも澄んだ自然の力を感じて感動しました。
なんて美しい時間。

そのお水を、ありがたく、いただきました。


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天と地の間で、その恵みによって生かされている私たち。
その当たり前の事実を、決して忘れてはいけないと思いました。

蛇口をひねれば、スイッチを入れれば、お店に行けば、何でも簡単に手に入る時代。

便利さがますほどに、私たちの心は豊かさを失ってきました。

今こそ、大事な事を思い出すとき。

私たちが木々や岩と同じ、この星の一部であることを。

私たちは、有り難い恵みを分け合って、共に暮らしている仲間。


思い出す、記憶に留めるという意味の「REMEMBER」とは、
「RE-MEMBER」・・・もう一度(RE)一員(MEMBER)になる、という意味なんじゃないかと感じています。

つまり、
思い出す=一員であることを再認識する(REMEMBER)、という事なのでは。


私たちは、大きな自然の一員です。
求められているのは個人の利益や争いではなく、調和。

それが、今、私たちが思い出す必要のあること。

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