彼女のことをどう紹介したら良いのでしょうか。
絵を描いていて、ご飯を作っている、AYAちゃんです。

彼女の周りにはいつも、なんとなく不思議な、ゆらゆらした空気が流れています。

今回は、AYAちゃんのヒストリー。


東京出身。

建築関係の大学を出てみたものの、卒業後は、アジア雑貨屋さんで働きながら表参道で自分の描いた作品を道売りしていました。
その後、やっぱり大学院(美大の環境デザイン科)へ。

そんなAYAちゃんの卒論のテーマは、アジアの屋台。
なんと、アジアを旅しながら、屋台の構造や人々の暮らし、そして食べ物について、写真とイラスト付きでまとめたんです。

なんて素敵な、趣味と実益を兼ねた卒論!
実は私も見せてもらったんですけど、出版した方がいいんじゃないかと思うくらいの、旅好きにはたまらない内容でしたよ!

さて、そうして再び学生生活を終えたAYAちゃんは、次の旅に出かけます。

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(当時の作品で、ろうけつ染めの木)


「沖縄にも屋台あるかな〜?」
そんな軽いノリで始まった息抜き旅行。

沖縄本島でしばらく過ごし、その後石垣島に渡るところでした。
そのフェリー乗り場で、ある人(この人がまた素敵な画家さん)に出会います。
船に乗っている間、宮古島が大好きなその人に、宮古の魅力について語られたそうな。

「う〜ん、そんなに言うなら一緒に宮古で降りてみようかな?」
またまた軽いノリで、ちょっと行き先を変えて宮古島に。

ゲストハウスでの〜んびり滞在していたら、みんなで飲んだり食べたりするのが楽しくなって、気付けばいつも料理をしていました。
AYAちゃんの料理熱はここから強くなっていったそうです。

そんな日々の中、宮古で出合った風景の、色や形に「ビックリ仰天」。
特に植物と海。
見る物全てが鮮やかに見えました。
光が強いような感じ。

そうしているうちに、特に思い入れも目的もなく滞在していた宮古島なのに、実は誰かが導いてくれていたんじゃないかと感じるように・・・。

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しばらくして、旅を終え、東京に戻りました。

「免許取りたいからまた宮古に行こうかな〜。」
再び軽いノリで、お金を貯め始めました。

が、今度はなんだかそわそわしちゃって、お金を貯めるのをやめて、すぐに宮古島に来ちゃいましたとさ。
(それから3年、いまだに彼女は免許がありません・笑)

ゲストハウスの近くを歩いていたら、改装したら住めそうな小さなおうちを発見。
今ではそのおうちが、AYAちゃんの素敵空間です。

尋ねていくと、おいしいランチを作ってくれました。
AYAちゃんの料理は、無国籍というか多国籍というか・・・AYA流の旅人料理。

「人に作るのが好き、一緒に食べるのが好き。」

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その後、たまたま開店準備中だったbook cafe BREATHEのオーナーに、またまたいいタイミングで出合います。
今ではおいしいと評判のその店の料理を担当。
イベントのフライヤーも作ったりしています。

そうしているうちに評判になって、アーティストとしての自分の作品も、島内外のお店に出回るようになりました。
昔の作品と今の作品を比べてみると、東京に居たときの時間の流れと、宮古にいる自分の時間の流れの違いを感じるそうです。
そんな彼女の作品は、11月に東京で開催された展覧会「宮古ちっくライフ」にも出展されました。
(AYAちゃんの作品はAYABATIC(コチラ)をチェックしてみて下さいね〜)


絵描きのような、料理人のようなAYAちゃん。
彼女にとって、その二つは仕事であること以上に大切な事。

「絵を描くこと、ごはんをつくること。
それに自分の能力が生かされてる感じがする。」

「作品は自分の中から生まれて、そして残る物。
料理はみんなのために作って、失敗しても何でもみんなのお腹に入って跡形もなくなる物。
その二つが好き。」

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いつも不思議な空気をまとったAYAちゃん。
彼女がやっていることはただ一つ、自分らしくあるだけ。