私の家には自分で適当に作った畑があり、
そこに「どんな風に育つのか見届けたい」ブロッコリーとイチゴを植えました。

さてさて、苗を植えてから待つこと半年、
待望のイチゴちゃんが変化を見せ始めましたよ!

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つぼみ → 花 → 花びらが取れて → だんだん中のやつがふくらんで・・・


イチゴらしくなってる!!!
感動!!

成長していく姿を見守るのって、なんだかとっても嬉しいですよね。



さて、宮古島では今週、「入学祝い」が各家庭で行われていました。
小学校に入学する子供のいる家庭で、
沢山の人を呼んで盛大にお祝いするのが風習です(なんと100人規模!)。

近所の人はもちろん、親の職場の人、友人までが
会ったことない(場合もある)子供のためにお祝いに駆けつけるんですよ。
これにはびっくりしました。

お祝い(ご祝儀)は相場が大体3000円。
ある程度の時間は決まっているけど、その中で行ける時間に行って、込んできたら早く行った人は退散する感じで飲み食いするんです。
お土産にお米券(前はお米だった)などのお土産をもらいます。

入学祝いは地区によってやる日が決まっているので、
その日の内に、新一年生が居る知り合いの家を回るんです。
会社では職場に今年何人のお祝い家庭があるかちゃんとリサーチして伝達が回ったり、同級生にはメールが回ったりするそうな。

多い人で一晩に20軒とか回るそうですよ!
1軒3000円の飲み会みたいなものを20軒ですよ!!!
平均10分くらいの滞在時間でオトーリ回して移動する感じですね、大変!

用意する方も大変ですけど、
子供のためになるべく沢山の人に来てもらいたいんだそうです。

この日は暗くなると沢山の車が家の前に停まっていたり、パトカーが巡回していたりして、「あ、今日なんだな」と分かる雰囲気が漂います。



私は入学祝いに行ったことがないので、知人のレポート↓

まず、お祝いの主役のピカピカの1年生が(飽きてなければ)出迎えてくれて、
入学式の話などしてお祝いを渡して、座ります。
帰るときに、やっぱりお返しをくれます。

大体、お刺身と、汁物が最初に出て、オードブルだったり、沖縄家庭料理だったりするのですが、汁物に個性を感じますね。
中味汁、ヤギ汁、牛汁、ソーメンのおつゆ、昨日出会った、たぶん他であんまりない韓国風のおつゆ。
そこんちは韓国系なので、料理もうっとり辛くない韓国の風が吹いていました。
料理ももちろんそうなんですが、甘いもの関係や、生け花など凝るとこは凝ってますよ?。
帰りにサタパンピンやケーキやクッキー渡したりもしますね。
みんな持ち寄ってくれたりするので、まかなっていて助かってるんじやないですかね。

面白いのが、男と女のスペースがあって、もう、男は飲む、女はたべるを前提にしているかのようで、夫婦で来てても微妙に別に座ったり、ちょっと宮古島の特有の感覚がみえますよね。
それとも大勢来るうちに、それが当たり前になっていったのかも。


・・・だそうです。

沢山回る人は同じものを食べきれないくらい食べて飲んで大変だからと、
伝統は守りつつ個性を出す家庭があるんですね。
宮古のお嫁さんをもらった男性によると、そこの家では東京の母(おばあちゃん)からと日本そばを出したり、ビールはオリオンじゃなくてコロナにしたりという工夫で、沢山回る人の休憩所になっているそうです。
なるほど。

「やる方も行く方も大変じゃない?」と、宮古青年に聞くと、
「自分もそうやって祝ってもらってきたし、大人に挨拶したりとか、いい勉強になったはず。回るのは大変だけど呼ばれた家にはちゃんと行くさ。」とのこと。

昔はどこでも、そうやって地域ぐるみで子育てしていたのかな、と思いました。
「沢山の大人達が自分の子供を叱ったり様子見たりしてくれるのだから、みんなに紹介するのは当然」という感覚や、「生まれたときから見守ってきたどこそこの子供が入学するならお祝いしないと!」などという感覚がそもそもはあったのではないでしょうか。

そうやって、一人の子供の成長を沢山の人が見守ってきたんじゃないかな。


そんな感覚が今でもちゃーんと残っている宮古島。
やっぱり好きだな、ここ。