10/20: 島嫁、昆布と戯れる
はいさい。
以前予告しておりました、昆布ネタを今日は書きます。
宮古島の様々な場面でお膳に欠かせない一品、昆布煮。
って、このエピソードは、別に「宮古島だから」と限定したネタではありません。
なんてことない、
私が 「できん嫁」 って一言で片付くお話です。
さて・・・。
嫁いで間もなくの頃です。
嫁の出番の幕開けがやってきました。
緊褌一番!
はっけよーーいのこったのこったテケテケテンテン
いえいえ おおげさな。
おかずを作るのを手伝えば良いだけ。の場面です。
見よう見真似でできるでしょう。
いい大人なんやから。
思い出すのよ。昔々の、大晦日の前日を。
そう、黒門市場に早朝(というより深夜)買い出しに出かけ、眠るのも忘れ、
ぐつぐつ ことこと とととんとん ・・・要領良く働いていた おかん を。
思い出した? はい。じゃ。
親戚女性陣が集まる台所
それぞれが、私には全く通じない言語で喋り合い、それは手際よく働いておられて。
私はその様子に口ぽっかーーん。
はっ。いかん。茫然としている場合ではない。
手伝い要員として私は呼ばれたのだ。
一族の一員として、グッジョブせななななななな。(眼球のみ運動す。身体硬直)
はっ。
「嫁子さん、昆布をアレしてちょうだい。」
と ほやーーーんなシャボン玉がパチンとはじけるお声。
「はい!」 (ん?アレってなんだ???)
「アレって何ですか?」 そうそう、分からなければ聞く。これ基本ね。
「アレ!煮物にするから〜〜〜してちょうだい」
うーん。。。〜〜〜が 聞き取れなかった。
でもま、肝心な部分の煮物って事だけ分かったから良いか。
二度聞きは・・・・・怖い!(きゃー)
(えーっと、煮物ってことは、昆布結びにしたら良いんよね・・・
しかし・・・昆布、長!!何これ何これ!お出汁用?・・・違うか・・・)
カットされていない乾燥昆布を手にした。
ええい!
バキ バキ バキ・・・
私はそれを、バキバキと折り始めた。
順調に進んでいると思いこみながら、
切なくも昆布全部をバキバキ折ってしまった。・・・ら、
「嫁子さん!!何してるか!?」 と 親戚のおばさんがびっくりした様子で私を見る。
大きな瞳を、更に大きくして。
はい? 昆布を結びにするんでしょ? 適当な大きさに折りましたよ^o^vと答えると
あーーーっはっはっはっは
・・・・一同が爆笑している。
おんや?。ここ 笑うトコ?
あっはっは ^o^
・・・って 一緒に笑ってる場合ちゃう!
あたし、なんかやらかしたんだわ。
「あのね、昆布は一度水につけておかんとダメさ。やった事ないの?」
あら!!(わ@o@ぉ)←わぉにわぉ。)
(煮物用と言えば既に結ばれた状態で売られている昆布しか知らなんだ未熟者。)
「あっがいーこれは短かすぎてもう使えないね。やりなおすから、嫁子さん、昆布買ってきてちょうだい。」
はいぃ〜〜今すぐ!!びゅーーん===333(この日一番のフットワーク)
新しい昆布を買ってきて、リベンジ!嫁!ファイティン!
改めて
(昆布を水につける・・・と。よいしょ。)
と 普通のボールに水をためて ええい! と昆布をぶち込んだ私。
あれ。全部浸からん。
よし。昆布全体に水をかけてみるか。ジャー。(実験か)
・・・この後は? と、 やり切った顔で振り返ったら、もうあきれ顔で私を見るおばさん。
「嫁子さん、、、何人分作るわけ?全部使ってどうするかよ、、、。」
・・・うっ。
おばさんが呆れ、私がうろたえている間に昆布が本来の姿を取り戻している!!!
きゃー!!何これ何これ!!!
「・・・おばさん。こんなんになりましたケド。」
デロンデロンした長〜〜い昆布。そこは浜辺かい。うーん磯の香りはたまらんねぇ。
「つ・・・使えない?ですか・・・」
「・・・まぁ良いさ。嫁子、それを切って。」
はいぃ。 と キッチンハサミを探した私。
「あのぅ。キッチンハサミは、どこ?」
「嫁子さん?キッチンハサミでは切らんよ?包丁でこんなにーと」
と 手際良くぬるぬるでろんでろん昆布を切るおばさん。
おお。さすが(パチパチ)
「私はあっちをやらんとダメだからこれは嫁子さんがやってね。」
はい!やりますっ!
そして、ぬるぬるでろんでろんを目の前にした私。
(うう。滑る・・・つかこの包丁、切りにくい・・・)
ざく ざく ざく ざく わ!!! キレテナーーイ
(昆布がゴツイから?それとも包丁のせい?それとも私の技量不足?でろんでろん?)
ねちょーと、真っ黒にだらしなく、視界のそこいらを占領してしまった昆布、昆布、昆布。
まっくろくろすけでておいで。
この際トトロでも良い。助けて。
ダメ。猫バスに乗ってどこへ行くんだ。
今目の前にある現実と向き合いなさい。
それにしてもどうしたら、良いのだろう。
昆布に嘲られている気がしてきたわ。
振り返るのが怖い!お願い誰も見ないで!><;
・・・元々料理は苦手でしたが、普通の煮物は、普通に作っていましたし、
昆布結びなんて、関西にもあるし。
それがまさかのこのザマですよ。昆布でですよ。
出来ないなりに一つ一つ教えてもらえば良かったものの、聞けなくて。
恥ずかしいにも程があるってもんです。
私は、何かの用事でその場にいなかった姑の顔を思い
(お義母さん。昆布が切れない嫁です。
今すぐこんな私に気づいてそして助けて・・・) と
姑に本気でテレパシーを送りました。(最後は念力本願。そうね。)
す る と っ!
じゃじゃーん お義母さん お勝手口から登場〜〜〜(やったーテレパシー通じたー←?)
・・・姑に後光がさしていましたね。(効果音までもついて)
その時の私は、半泣きで姑を見ていたのかもしれません。
だって
お義母さんのそれからの行動ったら、風のごとく私のミスをフォローしてくれて
山のごとく私をおばさん達から隠してくれて、
それで、
気づけば私は、
昆布を結んでいました。
何も、なかったかのように。
あら?いつのまにもうこの段階?夢でも見ていた?
それにしてもすごい量ね。あ。私がやったのか。
はは。
はは。じゃありませんよ。 一つ覚えましたか?
うん。 昆布は水から。
違いますよ。
お義母さんのアイジョウ でしょう。
おバカ嫁の不出来をすぐに察して 助けてくれた
テレパシーだかなんだか 身に付いているソレ
オカアサンノ アイジョウ。
私は 入りきらない程の昆布をタッパーに詰めて、お腹もいっぱいにしてお家に帰りました。
そして
この日を境に、、、あたりかな。
私は姑の事を 主人がそう呼ぶように
「お義母さん」 じゃなく
「かーちゃん」
と
呼ぶようになりました。
次回のネタはー選びかねています。
いっぱいありすぎて(やらかし過ぎて)
変なお天気が続いていますねー。
風邪ひかんよぉになさって下さいね。
では、また。。
以前予告しておりました、昆布ネタを今日は書きます。
宮古島の様々な場面でお膳に欠かせない一品、昆布煮。
って、このエピソードは、別に「宮古島だから」と限定したネタではありません。
なんてことない、
私が 「できん嫁」 って一言で片付くお話です。
さて・・・。
嫁いで間もなくの頃です。
嫁の出番の幕開けがやってきました。
緊褌一番!
はっけよーーいのこったのこったテケテケテンテン
いえいえ おおげさな。
おかずを作るのを手伝えば良いだけ。の場面です。
見よう見真似でできるでしょう。
いい大人なんやから。
思い出すのよ。昔々の、大晦日の前日を。
そう、黒門市場に早朝(というより深夜)買い出しに出かけ、眠るのも忘れ、
ぐつぐつ ことこと とととんとん ・・・要領良く働いていた おかん を。
思い出した? はい。じゃ。
親戚女性陣が集まる台所
それぞれが、私には全く通じない言語で喋り合い、それは手際よく働いておられて。
私はその様子に口ぽっかーーん。
はっ。いかん。茫然としている場合ではない。
手伝い要員として私は呼ばれたのだ。
一族の一員として、グッジョブせななななななな。(眼球のみ運動す。身体硬直)
はっ。
「嫁子さん、昆布をアレしてちょうだい。」
と ほやーーーんなシャボン玉がパチンとはじけるお声。
「はい!」 (ん?アレってなんだ???)
「アレって何ですか?」 そうそう、分からなければ聞く。これ基本ね。
「アレ!煮物にするから〜〜〜してちょうだい」
うーん。。。〜〜〜が 聞き取れなかった。
でもま、肝心な部分の煮物って事だけ分かったから良いか。
二度聞きは・・・・・怖い!(きゃー)
(えーっと、煮物ってことは、昆布結びにしたら良いんよね・・・
しかし・・・昆布、長!!何これ何これ!お出汁用?・・・違うか・・・)
カットされていない乾燥昆布を手にした。
ええい!
バキ バキ バキ・・・
私はそれを、バキバキと折り始めた。
順調に進んでいると思いこみながら、
切なくも昆布全部をバキバキ折ってしまった。・・・ら、
「嫁子さん!!何してるか!?」 と 親戚のおばさんがびっくりした様子で私を見る。
大きな瞳を、更に大きくして。
はい? 昆布を結びにするんでしょ? 適当な大きさに折りましたよ^o^vと答えると
あーーーっはっはっはっは
・・・・一同が爆笑している。
おんや?。ここ 笑うトコ?
あっはっは ^o^
・・・って 一緒に笑ってる場合ちゃう!
あたし、なんかやらかしたんだわ。
「あのね、昆布は一度水につけておかんとダメさ。やった事ないの?」
あら!!(わ@o@ぉ)←わぉにわぉ。)
(煮物用と言えば既に結ばれた状態で売られている昆布しか知らなんだ未熟者。)
「あっがいーこれは短かすぎてもう使えないね。やりなおすから、嫁子さん、昆布買ってきてちょうだい。」
はいぃ〜〜今すぐ!!びゅーーん===333(この日一番のフットワーク)
新しい昆布を買ってきて、リベンジ!嫁!ファイティン!
改めて
(昆布を水につける・・・と。よいしょ。)
と 普通のボールに水をためて ええい! と昆布をぶち込んだ私。
あれ。全部浸からん。
よし。昆布全体に水をかけてみるか。ジャー。(実験か)
・・・この後は? と、 やり切った顔で振り返ったら、もうあきれ顔で私を見るおばさん。
「嫁子さん、、、何人分作るわけ?全部使ってどうするかよ、、、。」
・・・うっ。
おばさんが呆れ、私がうろたえている間に昆布が本来の姿を取り戻している!!!
きゃー!!何これ何これ!!!
「・・・おばさん。こんなんになりましたケド。」
デロンデロンした長〜〜い昆布。そこは浜辺かい。うーん磯の香りはたまらんねぇ。
「つ・・・使えない?ですか・・・」
「・・・まぁ良いさ。嫁子、それを切って。」
はいぃ。 と キッチンハサミを探した私。
「あのぅ。キッチンハサミは、どこ?」
「嫁子さん?キッチンハサミでは切らんよ?包丁でこんなにーと」
と 手際良くぬるぬるでろんでろん昆布を切るおばさん。
おお。さすが(パチパチ)
「私はあっちをやらんとダメだからこれは嫁子さんがやってね。」
はい!やりますっ!
そして、ぬるぬるでろんでろんを目の前にした私。
(うう。滑る・・・つかこの包丁、切りにくい・・・)
ざく ざく ざく ざく わ!!! キレテナーーイ
(昆布がゴツイから?それとも包丁のせい?それとも私の技量不足?でろんでろん?)
ねちょーと、真っ黒にだらしなく、視界のそこいらを占領してしまった昆布、昆布、昆布。
まっくろくろすけでておいで。
この際トトロでも良い。助けて。
ダメ。猫バスに乗ってどこへ行くんだ。
今目の前にある現実と向き合いなさい。
それにしてもどうしたら、良いのだろう。
昆布に嘲られている気がしてきたわ。
振り返るのが怖い!お願い誰も見ないで!><;
・・・元々料理は苦手でしたが、普通の煮物は、普通に作っていましたし、
昆布結びなんて、関西にもあるし。
それがまさかのこのザマですよ。昆布でですよ。
出来ないなりに一つ一つ教えてもらえば良かったものの、聞けなくて。
恥ずかしいにも程があるってもんです。
私は、何かの用事でその場にいなかった姑の顔を思い
(お義母さん。昆布が切れない嫁です。
今すぐこんな私に気づいてそして助けて・・・) と
姑に本気でテレパシーを送りました。(最後は念力本願。そうね。)
す る と っ!
じゃじゃーん お義母さん お勝手口から登場〜〜〜(やったーテレパシー通じたー←?)
・・・姑に後光がさしていましたね。(効果音までもついて)
その時の私は、半泣きで姑を見ていたのかもしれません。
だって
お義母さんのそれからの行動ったら、風のごとく私のミスをフォローしてくれて
山のごとく私をおばさん達から隠してくれて、
それで、
気づけば私は、
昆布を結んでいました。
何も、なかったかのように。
あら?いつのまにもうこの段階?夢でも見ていた?
それにしてもすごい量ね。あ。私がやったのか。
はは。
はは。じゃありませんよ。 一つ覚えましたか?
うん。 昆布は水から。
違いますよ。
お義母さんのアイジョウ でしょう。
おバカ嫁の不出来をすぐに察して 助けてくれた
テレパシーだかなんだか 身に付いているソレ
オカアサンノ アイジョウ。
私は 入りきらない程の昆布をタッパーに詰めて、お腹もいっぱいにしてお家に帰りました。
そして
この日を境に、、、あたりかな。
私は姑の事を 主人がそう呼ぶように
「お義母さん」 じゃなく
「かーちゃん」
と
呼ぶようになりました。
次回のネタはー選びかねています。
いっぱいありすぎて(やらかし過ぎて)
変なお天気が続いていますねー。
風邪ひかんよぉになさって下さいね。
では、また。。
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