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2007/02/28

 先週、一週間休みをもらって、友だちとバリに行ってきた。
サーフィン仲間やその奥さんなど、総勢8名の大所帯だ。日本人に人気の高いリゾート地なので、行ったことがある方も多いと思うけれど、バリの様子を少し紹介したい。



 バリは、予想していたより、ずっときれいな島だった。クタ周辺は、宮古よりもずっとリゾート化が進んでいた。
 でも、空気は、アジアらしい匂いが、幾分混じっているように感じがした。クミンやコリアンダー、レモン、鷹の爪(多め)などを混ぜたスパイシー香りだ。住宅街の裏路地に入ると、一層この香りが強く、空気を含ませながら炒めるだけで、ナシゴレンが出来そうなほどだ。


『A Plumeria gose with orange!』

 バリは、台風の来襲がないせいか、植物が大きく成長する。沖縄の大木の2倍?3倍なんてざらに見られる。その中で、ぼくの目に付いたのは、プルメリアだ。バリでは、ホテルはもちろん、公園や街路樹などいろんな所に植えられている。
 ハワイでは、レイ(首飾り)として使われ、宮古でも真夏によく咲いているのを見かける(ほんとは、年中咲くらしい)。花びらは白く、真ん中がレモン色になっている。
 この花の一番の特徴は、なんと言っても、香りだろう。「香りのお手本」というような、フローラルで清潔な匂いがする。

 ぼくの泊まっていたホテルの隅に、少し変わったプルメリアが咲いていた。花びらが赤みがかっている。
 試しに匂いを嗅いでみたら、なんと、ココナッツの香りがした。
「さすが南の植物だ!」と、いたく感動した。



 翌日、街を歩いていると、今度は花びらが真っ赤なプルメリアを発見した。
 そばに駆け寄りたくなるほど、ビビットでかつ深みのある赤だった。どんなトロピカルな匂いがするのだろうと、ドキドキしながら嗅いでみると、
無臭だった。。。


『We're DECKPATS!』

宮古島では、平良にある消防署とJA平良支店の脇で比較的大きいプリメリアの木があります。そして、来間のカフェパニパニにもあるのでじっくり観察してみてください。
Posted by: kamome カテゴリー: 植物

2007/02/20

 ほろ酔い加減で家へ帰る途中、星がいつもより瞬いているのが見えた。
12時を回っていたけど、星座早見盤と懐中電灯を持って、ベランダへ。我が家は市内の中心地から、ほんの少し外れた住宅街にある。周りには、街灯や民家の明かりがあり、あまり暗くないけれど、結構、たくさんの星が見える。



 まず、オリオン座を基準にして、いろんな星を探していく。
一番明るい星、おおいぬ座のシリウスが見つかる。ベテルギウスとシリウスを頂点に、もう一つ明るい星を見つければ、冬の大角形が出来る。こいぬ座のプロキオンだ。
星座早見盤を見ながら、ふたご座・かに座・しし座なども見つける。たいていの場合、どうすれば、それぞれがそれぞれの名に適うのだろうと思う。でも、しばらく、じぃ?っと星の羅列を眺めていると、不思議と星座の形に見えてくることがある。
そんな時、昔の人が持っていたような想像力がぼくにも備わっていたことに嬉しくなる。

 こんな作業を繰り返していると、たまに空を切り裂くように流れ星が落ちる。無機質であるはずの星が、生命力に満ちあふれているように輝く。美しく、はかない。はかなく、美しい。
以前、流れ星が落ちる一瞬に願い事を3回唱えきった友だちを思い出し、ニヤッとする。(まだ願いは叶っていなそうだれど・・・)

 昔の人たちは、星を頼りに夜の海を航海していた。羅針盤なんてものもなかった時代だ。それでも、星だけを頼りに、多良間島や沖縄本島、果ては中国やフィリピンまでも行っていた。星を見る能力は現代人の比較ならない。それだけでなく、天気を読む力や魚介類を捕る力・・・、ぼくらはいろいろ力を失ってしまった。

 星を見たり、海をのぞいたり、人間が未だに捉えきれない世界と対峙したとき、便利さの替わりに自然との繋がりを断ってしまったぼくたちの姿が見えてくるような気がする。
Posted by: kamome カテゴリー: 生活

2007/02/10

 これは、一週間ほど前、ぼくの身のまわりで起こった出来事だ。

 先週の日曜日、ちょっとしたことから、右手の中指を怪我してしまった。
 よく見てみたけれど、外傷はなく、痛みを伴いながらも自分の意志で指を動かすことができたので、対したことはないだろうと判断し、放っておいた。

 翌朝、目を覚ますと、指は腫れ、痛みがまだあった。しかし、それでも病院に行くほどではないと思い、いつも通り職場へ行き、いつも通り仕事をした。
 
 お昼を少し過ぎたくらいに、上司に怪我のことを話すと、「すぐに病院に行った方がいいよ」と言い、同時に近くにある宮古病院に電話をしてくれた。
 そして、「宮古病院の整形外科は午後の外来がないそうだから、くらはし整形外科へ行きなさい。」と教えてくれた。

 しばらくすると、どこから聞いたのか、別の先輩がやってきて、椅子に座っているぼくに、
「指は大丈夫?宮古病院は今日休診だから、くらはしに行きなさい。今は一時間待ちくらいだよ。」
と伝えてくれた。

 また、しばらくすると、さらに違う先輩がやってきて、
「指怪我したんだって?くらはしは、今一時間待ちで、六時まで受付してるから、仕事終わって頃に行きなさい。」
と心配そうに話してくれた。

 きっとこの3人はみな、それぞれ宮古病院やくらはし整形外科に電話をして、問い合わせしてくれたのだろう。
その他にも、いろんな人が声を掛けてくれた。怪我をした理由を10秒で簡潔に説明できるようになったほど。

  温かい職場環境、priceless.



 以前、宮古の人の温かさについて、友だちと話し合ったことがあった。ある友人は、こんなエピソードを話してくれた。
 
 何かの用事で宮古の友人の家に立ち寄ると、必ず「コレ持って行け!(持って帰りなさい)」と何かを渡される。
 ある時は、庭で取れた野菜であり、ある時は、テーブルの上のみかんや買い置きしてある缶ジュースだった。質や量の問題ではない。その時にそこにある何かをくれるのだ。
 たまたま何もあげるものがなかった日に、『飲みかけのペットボトル』を「コレ持ってけ!」と渡された。『食べかけの餅』であったこともあるそうだ。
 言うまでもないが、悪意など、全くない。完全にない。ただ、家まで足を運んでくれたお礼に何かをあげたくて、渡したのだ。

宮古の人の気質、priceless.
宮古の心、priceless.

Posted by: kamome カテゴリー: 生活