旅に出ると、手紙を書きたくなる。
心配している家族へ、大切な友人たちへ、お世話になっている人々へ。

 きっと日常を離れて体験をした高揚感を伝えたいと思うのだろう。人は感動すると、誰かに伝えたくなるものかもしれない。

 かもめ通信を初めて、今日で一年が経った。
今まで書いたものを全て読み直してみた。赤面するような恥ずかしい箇所もあったが、概して、ぼくの一年間軌跡を描かれていた。

 いろいろな人と出会い、別れ、友だちになり、仲たがいし、誰かを助け、助けられて、過ごした28歳だった。

 そんな中で身のまわりで起こった出来事、感動したこと、心に触れたことを、誰かに伝えたくて、文章を綴っていった。今振り返ってみると、かもめ通信は、宛先のない手紙ようなものだと思う。

 どうすればうまく伝えることができるのか、悩んだこともあった。1回の文章を書くのに何日もかかる時もあった。つまずいた時、励みになったのは、コメントやメールだった。
 こんな文章でも、読んでくれている人がいるんだと思うと、すごく力が湧いてきた。

 この文章を書くことによって、宮古島を色々な角度から見ることができた。
そして何よりも、多くの友だちを作ることが出来た。かもめ通信は、今回で終わりだけど、友だち関係はずっと続いていくだろう。

 今まで、読んでくれた皆さん、メールやコメントをくれた皆さん、本当に有り難うございました。そして、宮古島オンラインの長浜さん有り難うございました。お世話になりました。

 宮古島がいつまでも美しくあり続けることを願って、かもめ通信を終わりにします。