2006/11/20

『宮古そば2』

 前回、10月20日の『宮古そば1』に対して、多くのクチコミ情報をいただきました。
 そこでこの1ヶ月間、さらに、いろいろな店を食べ歩いたので、みなさんに報告したいと思います。


「たからのそば」 TEL  宮古島市平良字西里172

 まずは、moonshantiさんオススメの「たからのそば」。
場所は、イイザト地区の入り口近く。moonshantiさんの働く「カリブの居酒屋isla」の隣にありました。
お味の方はというと、まず、スープは透明であっさりしているけど、カツオだしがきいて、しっかりしていました。うまく表現できないけど、味加減が絶妙でした。たからは、おでんが有名な居酒屋やさんで、ぼくが行ったときもお客さんがいっぱい入ってました。
 飲んだシメに、そばを食べるっていうのも、沖縄らしくていいですね。


「ばっしらいんのてびちそば」TEL  宮古島市平良字西里934

 つづいては、タテジマキンチャクさんオススメの「ばっしらいんのてびちそば」。
 ばっしらいんは大きいお店なので、いつ行っても待つことなく座れるし、営業時間も長いので便利です。
 味の方は、スタミナそばと違って、あっさりとしたかつおだしのスープに、大きなテビチが2つドーンとのっていました。
 テビチ(豚の足)は、結構グロテスクなのだけど、沖縄の若い女の子が以前「テビチは、別腹!!」と言っていて、沖縄ってすごいなぁ?と衝撃を受けたのを、思いました。


「渡口の浜そば」(お店の名前わかりません。渡口の浜の東端にあります)

 お次は、伊良部島のそば屋さんを紹介します。
 浜の美しさでならば、たぶん宮古島NO.1いや、沖縄NO.1(とぼくは思っている)渡口の浜のすぐそばにあります。お店は、オープンカフェというか、外で食べれるようになっており、ビーチを眺めながらそばを食べられます。風が気持ち良く、食べ終わってもなかなか席を立たずにのんびりしているお客さんが多かったようです。宮古とは違った伊良部タイムと感じられると思います。値段もとても良心的でした(確か400円くらい)。


「蜃気楼の野菜そば」TEL  宮古島市下地字与那覇1387

 最後に、来間大橋のたもと(宮古島側)にある「蜃気楼の野菜そば」。
観光雑誌にも取り上げていないので、お昼時には地元の人たちで賑わっています。野菜たっぷりの定食が食べられるので、海帰りの時などにお世話になっています。
 今回食べた野菜そばは、あつあつの野菜炒めをそのままドーンとそばに載せてありました。鰹だしと野菜の甘みが混じり合ってとても美味しかったです。


 他にも、紹介していただいたお店に行こうとしていたのですが、ちょうどお休みだったり、そばを食べる気分じゃなかったりしたので、また次回に紹介したいと思います。おすすめ情報もお待ちしています。
Posted by: kamome カテゴリー: 食べ物

2006/10/20

『宮古そば1』

 沖縄そば(宮古そば)といえば、メジャーな沖縄料理の一つだ。
 先の10月17日は、「沖縄そばの日」だった。何でも、そば粉を使ってない「沖縄そば」は、本来「そば」と名乗ることができない。しかし、「沖縄そば」という名前で、広く知れ渡っていたため、特例として「そば」と名乗ることが認められた。先日はそんな記念すべき日だったのだ。
 
 少し調べてみると、さらに面白いことが分かった。琉球王朝時代、そばは一部の上流階級しか食べることが出来なかったらしい。今では簡単に手に入る、豚肉・昆布・小麦粉などはなかなか手に入らなかったのだろうか。今では、一杯300円なんてお店もあるのに。。。


『宮古そば』 at まるよし食堂

 さて、宮古そばと沖縄そばの違いでよく言われるのは、宮古そばは具が麺の下に隠れていることだ。
 このディテールだけなら、別の呼称を付ける価値があるのか、ぼくは疑問をもってしまうが、もっと別な理由があるのだろう。
 たとえば、宮古島にある製麺所で作られた麺だからとか、郷土愛の深い県民性が反映されているだとか(素晴らしい理由だ!)。


 まず、具が麺の下に隠れている昔ながらの宮古そばが食べられる所を紹介したい。島の中南部にある「まるよし食堂」だ。ドライブの途中の便利なところにあるので、ときどき利用させてもらっている。
 味はややこってりして、ボリュームがある。にんにくが入っていてラーメンに少し似た感覚だ。最近お店も建て替わり、きれいになっている。食後にサトウキビアイスがもらえ、昔のおやつだったんだろうなと勝手に感慨にふけったりもできる。
(上の写真のおそばやさん)



『そばセット』 at 古謝そば新しい店舗

 続いては、宮古一の老舗そば屋、古謝そば。繁華街のイイザト地区に本店があるが、少し前にできた新しい店舗の方を紹介したい。赤瓦の建物で、中に入ると天井が高く開放感がある。内装は木材が多く使われ、テーブルや座敷も居心地が良い。器なども沖縄の焼き物を使っている。味は、あっさりしていて正統派のそばといった感じ。写真のセットは小鉢も付いてお手頃価格。ランチタイムはちょっと混み合うのが難点かも・・・


『チャンプルーそば』 at 金吾

 少し穴場的な、金吾というお店。平良の市街地から少し外れたところにあるお店で、夜でも定食が食べれる宮古では珍しいお店だ。
 そばだとあまり野菜が取れないので、ぼくは野菜ののったそばを食べることが多い。ここのそばは、とてもあっさりしていて上品な味わいだ。


『スタミナそば』 at ばっしらいん
 
 最後は、ファミリーレストランばっしらいんのスタミナそばだ。野菜もお肉もにんにくもたっぷり入っていて、食べるととても元気になれる。おいしいけど、そばというカテゴリーからは少し外れるかも・・・

 そのほかにも、宮古には、おいしいそば屋さんいっぱいあります。是非、お気に入りのそば屋さんを見つけてみてください!
Posted by: kamome カテゴリー: 食べ物

2006/08/16

『パッションフルーツ』

 完熟してしわしわになったパッションフルーツを朝食に食べるのが、ぼくは大好きだ。南国の豊潤な香りとさわやかな酸味が口いっぱいに広がり、眠い目と霧のかかった意識を目覚めさせてくれる。幸せな気持ちで一日が始められる。

 夜にもこだわりの食べ方がある。半分に切った実をかき混ぜて、その中に泡盛を注ぎ入れる。生パッションフルーツ酒だ。
こんな贅沢なお酒の飲み方を、他にありますか?


『THIS IS PASSIONFRUITS』
*しわしわになるまで追熟してから食べると、甘みが増しておいしいです。

 先日、無農薬でパッションフルーツの専門農園を営んでいる「さかのファーム」を訪れた。

パッションフルーツの特徴は、
 ・果物時計草とも言われ、花が面白い形をしていること。
 ・花は一番暑い真昼間に咲き、その時に受粉しないと実がつかないこと。
 ・受粉してから収穫するまでに、50日間もかかること。
 ・受精した花粉の数が多いほど、実の中身が多いこと。
などなど、知らないことばかりだった。


『今、何時?(パッションフルーツの花)』

 そして、一般的な収穫時期は、台風被害を避けるためもう終わってしまうが、さかのファームでは、試行錯誤を重ねた結果、今からも収穫できる独自の栽培方法を行っている。
 この時期の照りつける日差しを浴びると、甘味と香りがより一層増すそうだ。(糖度は、マンゴーを遥かに凌ぐ20度以上!)

 坂野さん夫婦が、パッションフルーツを作り始めたきっかけも、また面白い。

 ご主人の隆也さんは、生粋の江戸っ子で、東京の会社にお勤めだったが、元気なうちから農業をやりたいという理由で早期退職をし、6年前に奥さんの実家である慶良間諸島の阿嘉島に移住した。
 はじめ農業の知識はほとんど無く、本とインターネットで勉強しながら、パパイヤを始めとする南国の果実をいろいろ育てていた。しかし、台風が直撃し、ほとんどが全滅してしまう。翌年、息を吹き返したのはパッションフルーツだけで、そこに惚れ込みを専門に作り始めるようになった。
 山がちな阿嘉島は耕地面積が狭く、広い土地と空を求めて3年前宮古島へさらに移住することになった。

 なんという決断力と行動力!そして、勤勉さ。坂野さん年齢で、ゼロからスタートする勇気を持っている人は、なかなかいないのではなかろうか。


『夫婦で果樹園経営』(憧れです)

 そんな坂野さん夫婦の努力の賜物が、美味しくないはずがない。パッションフルーツの印象を覆すような豊潤な香りと甘さ、その前にまず、大きさに驚くだろう。普通のパッションの1.5倍?2倍くらいはある。
 
 台風の影響で表面に傷が入ってしまったもの(中身は生食用といっしょ)を使って、ジャムの生産も最近始めている。自分の農園で取れたパッションフルーツのみを使い、砂糖を加えるだけで、添加物など一切入っていない。
 また種ごと入っているので、フルーツと同じ食感も楽しめる。パッションの命ともいえる特有の香りが生きていて、まさにフルーツを瓶詰めした感じだ。


*お土産にも最適。
*撮影協力「あか浜やー
あか浜やーでも購入できます。

 これからもさかのファームは、安全でおいしいパッションフルーツを作り続けてくれるだろう。
 がんばってもの作りをしている人々が、もっと脚光を浴び、そして多くの人にこのおいしさを味わって欲しいと思う。
 生パッションフルーツ酒、ほんとに最高ですよ。

さかのファーム』のお問い合わせ先
住所:沖縄県宮古島市下地字嘉手苅797
電話/FAX:
ホームページ:http://www.ann.hi-ho.ne.jp/tasakano/
Eメール:
Posted by: kamome カテゴリー: 食べ物

2006/06/28

『宮古島マンゴー』

 ついに、この季節がやってきた。梅雨明けとともに、街中にマンゴーののぼりが上がりはじめた。
 ぼくにとっては、四年に一度のワールドカップより、一年に一度のマンゴーシーズンが待ち遠しかった。

 宮古島のマンゴーは、徐々に知名度を増し、今では「マンゴー=宮古島」と思う人も多いだろう。もちろん、ぼくもその一人だ。
 以前、沖縄県内のいろんな所のマンゴーを食べ較べたことがある。当時は、那覇に住んでいたため、本島内のものはすぐ手に入ったし、久米島、石垣島などのマンゴーも、出張に行く度に食べてまわった。
 それらのマンゴーは、決しておいしくないわけではない。むしろ、南国の果物の王様の名に値するおいしさだ。しかし、宮古島産のものは、さらにその上をいっていた。そう、王の中の王、「大王」だ。


『マンゴーーーーー??????ル!!』

 ぼくは、初めて「大王」に出会ったのは、6年前のことだった。

 風邪で寝込んでいた時、友人がマンゴーを持って、お見舞いに来てくれた。それが初めて食べた沖縄産マンゴーであり、「大王」と邂逅であった。
 口に入れた瞬間、今まで感じたことのない幸福感に満たされた。この世の中に、こんなにおいしい食べものが存在していいのだろうかと本気で思った。ぼくは、その価値も知らず、狂ったように全て平らげてしまった。
 
 その時、ぼくに新しい夢ができた。マンゴー農家になることだ。人々にこんなに幸せを与えられる仕事は他には思いつかないし、大好きなマンゴーを自分で作れたらどんなに幸せだろうと思うからだ。

 今はまだ夢は実現していない。しかし、今年もマンゴーを食べ、幸せを感じている。誇張ではなく、一年間生きてきて良かったなぁと思うのである。

 みなさんも、是非宮古島産のマンゴーを召し上がってみてください。幸せが一つ増えると思いますよ。

*マンゴーは、常温で追熟させて、表面の赤身が増し、トロピカルな香りがかなり強くなってから、冷やして食べると、とびきりおいしいですよ。
Posted by: kamome カテゴリー: 食べ物